自分にあった転職先企業の選び方

あなたにとっての「良い会社」「合わない会社」を見極める

将来のキャリア形成を考えた上で設定した転職の目的が達成できる可能性があり、かつ、企業から求められる経験、スキル、能力に見合った会社を様々な角度からリサーチして応募企業を選択していくことが転職成功への近道です。

広告などの媒体で、企業の良い面だけを見て判断することも危険です。

多くの社員が長年勤務している企業であっても退職する方はいます。
誰も退職しない会社というのは滅多にありません。

しかし、キャリアや志向とミスマッチの企業ばかりを応募するといった転職活動を避け、入社してから何年経っても、あの時の転職は正解だったと思える転職活動が成功する転職活動です。

大手企業には経営の安定性がある、知名度がある、教育研修制度が充実している、福利厚生や待遇も良いというメリットがある反面、転勤の可能性がある、年功序列や学歴序列の体質があるというデメリットがある会社もあります。

小さい会社には特定のクライアントに依存してしまっている場合や、特定の業種に特化している場合にはリスク分散ができるような規模ではないため、外部環境によるリスクが大きく、付加価値の低い開発や派遣に甘んじている企業は多数の派遣先や受託先と細い取引をして少人数や単独で派遣して人月計算で収益をあげているので会社としては財務体質に不安要素があり、自転車操業経営なので、大きい会社に比べるとデメリットが多い反面、若くても、経験が浅くても採用されて現場での開発の仕事を任せられることもあるで未経験者や経験不足の若い人でも活躍できるのでこの業界へのエントリー企業としては候補企業になり得ます。

じっくりと時間をかけて教育できない中小零細企業では採用基準が低いものの自ら勉強していくことが求められるので素養を期待して経験不足を情熱でカバーできる可能性もあります。

大企業においては採用基準は高く、20代半ばから30代前半に年齢制限され、しかもその企業が力を入れていこうとしている業種、開発方法、言語の経験がある程度求められることに加え、近い将来の上級SEとなれるような人格が問われてきます。

プログラミングを2,3年経験しましたというぐらいでは採用の対象にはなってきません。

これまでの経験実績、現状を踏まえて今後のキャリアビジョンをある程度明確に設定して、その目的が達成できる環境があるのはどんな会社なのかを想定します。

そしてそのような会社に、現在の実力で入社可能なのか、それともある程度の修行期間を経て次のステップでチャレンジするのか想定してみます。

中堅大手企業でSEとして活躍されてきた方であれば福岡の中堅大手企業で即戦力として活躍できる可能性は高いでしょうが、経験不足の若手であれば福岡に帰ってこれる見込みが十分ある会社の東京勤務で入社して修行をするというキャリアパスを考えても良いかもしれません。

規模の大小だけでなくいくつかの観点でリサーチして、中長期的視野で「自分にとって良い会社」を見極めることが転職成功を実現できる環境を手に入れるための鉄則です。

具体的な企業のリサーチ方法を解説します。

顧客を知る 請け方を知る

ユーザー系であれば主な取引先は関連の会社であることは多くありますが、関連企業に依存せずに独自の顧客を開拓している会社もあります。

独自に開拓している顧客がない企業は関連企業の経営方針変更や業績悪化の影響を受けることになるので、関連企業からの受託比率が高いとリスクは高い、仕事は単調というデメリットがわかります。逆に勤務時間はハードではないことが多いというメリットもあります。

残業や休日出勤のことを面接では聞きにくいという方にはユーザー系はあるていど想像できます。

関連企業には依存せずに独自の顧客を開拓している会社は関連企業での実績ノウハウを元に展開しているわけですから関連会社の企業力で判断できます。

独立系では特に注意しなくてはなりません。

直接受託開発の契約をしている企業と下請けや孫請けとなっている企業、単なる派遣会社になっている企業などを顧客で見分けることができます。

中には直接の取引ではなくエンドユーザの社名を記載している会社もあるので注意しなくてはなりません。

派遣会社に入社すると、いろいろな会社に派遣されて面白そうだと思っても場当たり的な仕事を短期間で次々に勤務先も変えられ技術力の向上になるケースは稀です。

「社員を育てようとしているのかどうかは独立系の企業では大きなポイントなので 派遣がある場合でも、スキルをアップさせることができる形なのか、ただの力仕事になってしまっているのか、確認したい事項です。

メーカー系であればどんな顧客なのかよりもメーカーとの関連や協力関係にある会社との関係の方が重要です。

より最新の技術を身につけたい
上流工程を担当したい
より大きなプロジェクトに関わりたい
以上のような転職目的の方は必ず顧客を確認することをお勧めします。

間違って派遣会社に入社してしまわないように見極めなくてはいけません。

プロジェクトの規模を知る

顧客名は顧客との守秘義務契約もあり、知ることができないこともあります。

せめて最近開発している案件の金額や人数、開発期間は確認してみましょう。

数百万円単位の仕事ばかりなのか、数千万円、数億円の規模のものもあるのか、会社の営業姿勢や受注状況もある程度教えてもらえます。

それを隠そうとしたり、たくさんあるから一概に言えないなど濁している場合には、ほとんど派遣まがいの会社で小人数の社員を出向や派遣している会社と見て間違いないでしょう。

堂々と教えてもらえる会社は、まともな会社です。

年代別の給与、キャリアパスを知る

もっと高い評価を受けて高い給与をもらえる会社があるならば転職を考えたいという方は目先の給与だけでなく数年後に想定される役割や給与の目安も確認しなければなりません。

直接聞けない、教えてもらえないという場合には1人あたりの売上高がひとつの目安になります。

コストの多くが人件費であるソフトウェア業界では1人あたり売上高が低い会社は付加価値の低い仕事しかしていないか仕事が少ないかのどちらかで、いずれにしても給与はあまり期待できない会社です。

逆に高すぎる会社は機器の販売やパッケージの開発販売もしているなど受託開発以外の売上が大きいか、協力会社を多く使っているかのどちらかで、後者の場合は、協力会社との関係も重要です。

一般的には高いスキルの方が協力会社をまとめてプロジェクトのリーダーをしていると考えられますが、協力会社へ丸投げしていることも考えられます。

それでは実務スキルはアップできないでしょう。

強みや経営戦略を知る

特に独立系企業では黙っていても仕事は増えていかないので技術力に裏づけされた営業力も必要で、受注拡大のための経営戦略として強化していく分野などを確認しておきたいものです。

やむを得ず派遣をしている状況でも、全て受託開発に切り替えるのか、派遣の比率を下げるのかどうか。キャリアとマッチする会社が派遣も行っている会社しかなく、最初は派遣スタッフになったとしても、その後に受託開発の仕事に就くことができるのかどうか。

その他

研修
学歴や資格による格差
客先常駐になる場合の考えられる顧客所在地
転勤の可能性
転勤について
東京や大阪などに本社を置く大手企業が福岡事業所での募集をしているという求人情報を目にすることもあるでしょう。

顧客は大都市に多く、開発の人件費や事務所維持費は地方の方が安い、エンジニアも採用しやすいという理由で福岡に事業所を構えています。

しかし、福岡事業所は下流工程の担当のみであったり、勤務地は希望を考慮すると言って福岡で採用しても、しばらくして採用が困難な東京に計画的に転勤させるという会社もあります。

会社を辞めてUターンしてきたのにまた東京に戻されることになったら再度転職しようかということになってしまいます。
とは言え、福岡本社企業でも絶対に転勤がないとは言えません。

福岡本社の中堅独立系が営業拠点として東京事業所を開設し、その後に営業のサポートや上流工程を担当するエンジニアを常駐させるということは成長企業にはよくある経営戦略です。

大手企業の福岡事業所での求人や他拠点展開している福岡本社企業の場合は、仕事の分担、流れ、将来の事業計画も確認しておいた方が良いでしょう。

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